見せて Room Clip
インテリアＤＩＡＲＹ2018.8.19
先日 久しぶりに鈍行列車に乗った。
混雑する車内で どこへ行っても何をしていても生まれて はじめて見る聞くもの、的に 興奮し落ち着きのないわが子2人を低音ボイスで柄悪くどやしつけていたら、斜め後ろの席から それはもう品のいい落ち着いた声のトーンで ドラマでしか聞いたことのないセリフが聞こえてきた。
『ご自分でお持ちになったらいかが？』
御冗談ですか？耳を疑ったが、正気らしい。
思わず振り向くと 本当に品のある お顔立ちの清潔感あふれる美女、それもわたくしと同じ母親である。なにやら子供がその母親に向かって 飲み物か何かを自分の席まで持って来てちょうだい、とお願いしたようでその答えが、先ほどのセリフの様であった。
列車は中軽井沢で停車 そこで そのご家族連れは下車された。別荘やホテル もしくは御用邸？に滞在しているのであろうセレブなのだろうか。お母さんと思われる年配の女性も、子供達も 品が漂っている。
『ママー、くつ脱いでいい?くつ下 くっさーい、ママ 嗅いでご覧？』
『ご自分でお脱ぎになって仕舞ったらいかが?』 うーん、違う。根っこが、違う。
お金持ちかどうか、セレブであるか、は別にして 品のある言葉はいいなー、言われた相手も 聞いている人の耳にも心にもやさしい。言葉使いって大切だ。きちんと使えば きちんと人の心に届き、きちんとした人間になっていく気がして わが身をなおそう！と思った 夏のヒトコマでした。
はい、本題に入りまーす。参加したセミナーで 面白いお話を聞いてきました。
RoomClip
日本最大の住まいとインテリアのSNSメディア、だそうです。ピンタレスト や リミア は人から教えてもらって活用していたが、RoomClipは存じませんでしたの、わたくし。
一般ユーザーの自宅の実例写真が投稿されるウェブサイトで、片付けや家事の工夫などの日常のシーンから、リフォームや引っ越しなど非日常のシーンまで、住生活の参考にしたいイメージやモノを探すのに利用されている、そうです。
このサイトを立ち上げた若いエネルギーに満ち溢れた社長さん曰く、COOKPADや食べログ、＠コスメなど他人が使っているモノや作った料理などをお披露目するサイトはいろいろあるが、 衣食住の中で 住生活 だけ ユーザーが発信するサービスがなかったそうです。RoomClipは人にお披露目する機会が少ない家の中の工夫を他の人にお披露目する場所。そこから 会話が生まれる場所、だそうです。
そしてそこには生々しい写真がいっぱい。
たとえば 〝キッチン 壁 タイル〟と検索すれば キッチンの壁にタイルを施工した実例写真がたくさんでてきて、そのタイルがどこのメーカーのものか、まで知ることができますのよ。
ユーザー同士で会話ができるので、たとえば 家の新築にあたり フローリングの色で迷っているのだが、そのフローリングを実際に採用したユーザーさんと 検討中のユーザーさんの間で実際に採用してみた質感、ショールームで現物を見ても、それが広い面積になった時にどんな色の見え方になるのか(暗くならないか)など、じぶんもこんなことで迷ったが、実際やってみてよかった！→など 参考になる意見の交換が可能姉妹です。
2012年に生まれた 『男前インテリア』というワードも RoomClipのユーザーさんの『男前なものばかり選んでしまいます』から発生し、ブームにまでなったようですよ。無骨、アイアン古材、色味が少ない、錆、などがキーワードだったようです。
今思うと 今年4月にお引渡しさせていただいたS様邸はまさに男前インテリア、でした。
ちなみに 社長さん曰く RoomClipではトレンド予測はしていないが 今 検索数が増えているのが『西海岸インテリア』だそうです。
西海岸といえばカリフォルニア→海を感じる、☆のアイテム 、そして ヘリンボーンの床、だそうです。男前インテリアに少し色を加えたり、ソファカバー、ラグの色やタペストリーを変えたりしただけで、カリフォルニアスタイルのインテリアに！そして外せないのが、ヘリンボーンの床。
ヘリンボーン、それは ニシンの骨 という意味があるそうです。柄が魚の骨の形に似ていることからこう呼ばれることになったそうです。山型と谷型が連続する模様なので、1LDKの大きな面積に施工すると、そりゃあもうしつこすぎるし、目がちかちかする、という理由、材が通常のフローリングよりも割高、施工が大変、その形状から材料の半端が半端ない！などもろもろの理由で却下され続けている憧れのへリンボーン。
フローリングじゃなくても いいじゃないか
やっぱし 目 ちかちかします？
壁タイルでもヘリンボーン。S様邸でもキッチンの壁にタイルを貼ろう！と検討した時期があって、ヘリンボーン貼りをご所望になりましたが、見積もり段階でお値段が高く、そしてうまく納めるためには施工面積が大きくなりすぎる、という様々な理由から却下になったっけ。。
いつか やりたい！やろう！って言ってくださるお施主様とまた出会えるといいなー。待ってろ！ニシンの骨よ！
あ、また話がそれかかった。ごめんあそばせ。
SNSの普及により 便利になったこと沢山ありますね。情報量が多すぎて逆に選定が難しいこと、真実か、ただの噂か、情報に踊らされる 怖い面ももちろんありますが。お施主様とのイメージの共有、お施主様のお好みを正確に把握する点、プレゼンテーションでたくさんの写真をご提示できること、お施主様の探している商品を検索して、メーカーや出所までたどり着くことができること、本当に便利だ。
これから家を建てられる方、リフォームを検討されている方、お部屋の模様替えをしたい方、収納のヒントがほしい方 是非 RoomClip 活用してみてください。
