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T-PLAN代表ブログ

完成!明科M邸 渾身の家作り

DIARYT-PLAN Works 設計デザイン例2011.5. 4

こんにちは祢津です。
先月明科で建築していたM邸が無事完成しました
万歳!

冒頭の渾身の家作りとは
TPLANが渾身の家作りをした!と言う訳ではありません
勿論プランをご提案したり一生懸命お手伝いをさせて頂きましたが
渾身の力を込めた施主のMさんがいたということです。


TPLANにお話に見える方のほとんどはハウスメーカーや
工務店 設計事務所で多くの打ち合せを重ねたお客様が多いです
そんな目の肥えたお客様
(意地悪な良い方をすれば)諦めの悪いお客様からご指名頂く事は
私たちにとって大変名誉な事であります

今回の施主さんであるMさんご夫婦も色々な業者さんや設計事務所にも
相談されて来たとのことですが 大きく立ちはだかっていたのが
『コスト』の問題であった様です

簡単にお話しすると建築コスト=材料 施工費の原価+経費ですが
材料等の原価については大量受注によるコストダウンでハウスメーカー
が圧倒的に有利と思われがちです(実はそれほどの差はありません
勿論工務店なり設計事務所なりが大きな努力をすればの話ですが)

一番の違いは経費(経費率)です
経費と言うともうけ(利益)のように思われがちですが
実際にはその建設会社が年間従業員に給料を払い光熱費や宣伝費や
お客様と打ち合せに行ったりするガソリン代 アプローチをする電話代
ついでに言っちゃうと競合で負けたお客様の手間代
(よく見積もりは無料とか言いますけど料金が発生しないだけで
当然経費は発生しています)
等を計算して貴方の家の代金に経費として計上されている筈です

つまり施主さんが家にどーんと構えて各社営業マンに
『一番安い見積もりを持って来た所で契約をする』
等と言って相見積もりをさせて得をした気分になっていても
所詮そういった費用まで込みの経費が含まれているわけです

勿論こういった事が悪い!と言っているわけではありません
社会的には極当たり前のことでしょう。


ではどうやったらコストが下げられるのか?
その答えはやはり施主さんの情熱にあるのではないでしょうか

ともすれば ローコストとかデザイン性の高い家の提案とかは
作り手(工務店 デザイナー)からの発信だけですが

これからは施主と作り手の真摯な相談事からコストを下げたり
ご自分らしい家を作る色々な方法が生まれるようになるでしょう

施主自ら出来ることはする
(Mさんご苦労様でした!)
いまやネット社会ですから 住宅部材の色々な情報も入ります
きっと施主支給スタイルも増えてくるかもしれません
施主が自らの判断で家づくりの色々な部分を決定できるように
なるかもしれませんね

 諦めの悪い(笑い)Mさんが最後までこだわったキッチン ビスポークになってしまいましたネ)

出来あがった家を見て感激しているMさんご夫婦を見ていると
プロとして関わっている私達もどんどん進化するべきだなあ
と思うのです             (祢津)